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体験3:手袋

 石の事件が完全に終熄した後の2001年12月、私は再び実家に帰ることにしました。きっかけは占師の先生の運勢を見てもらった時の言葉が気になっていたからです。それは「あなたは母方の御先祖様の徳を受けておられるので、ご実家へ帰られた時はお墓参りをしてください」ということでした。私は今までお墓とか御先祖様とか考えたこともなく、感謝の「か」の字も考えた事がなかったので、この石の事件から、「お墓参り」の大切さと御先祖様に感謝することの本当の意味が分かったので、先生の言葉通り、お墓参りに行きたい!と生まれて初めて自分の意思で思ったのです。正直私は今までお墓参りって長男がする一種義務的行為だと思っていたのです。苦笑 その深い意味を全然分かってなかったのですね。無知とは恐い...。(^^;) 先生にお墓参りとは父の方に行くべきで、母の方に行ってもいいのですかと聞きました。(全く知識がなかったので...苦笑) 先生は「両方行ってもいいのです。特にサラさんは母方の徳を受けていらっしゃるので」ということでした。なので、この12月からお正月にかけて実家に帰るのは、父、母、両方のお墓参りが一番の目的でした。

 さあ、実家に戻るのに、色々準備があります。荷物詰めですよね。お土産も買わなくちゃ。そして服もお洒落なものを準備しなくてはとあれこれショッピングをしていました。冬だったので、私は手袋も新調しなくてはと、デパートで、革の手袋を購入しました。私は以前オーストラリアに行ったことがあって、そこでレザーの手袋を買って、7年ぐらいずっとそれを使っていたのですが、3年前に道で落として紛失してしまいました。中がフォックスのファーになっていて、とてもお気に入りだったので、2年前に同じような革の手袋を通販で買ったのです。でもその買った冬にその手袋も落として紛失...。それから2年間手袋を買ってなかったのですが、この機会に購入しました。裏地は以前のようにファーこそなけれども、イタリア製で肌触りが良くて、なんとなぜかクリスマス前のセールで半額で1万円以下であったのです。これは安い買物で、とにかく付け心地が良く、革の柔らかさが最高で、即購入しました。

 しかし、試着している時にふと思ったことが、その後に繋がる霊界からのメッセージだったと知ることになるのです。それは「動物の革って、霊的にあまりよくないのかな...」ってことだったんです。特に直接肌に身に付けるもの。それが動物の皮を剥いだものですよね。私はあの石の事件から、物には「気」があるって学んだので、何かを購入する時は気を付けるようになっていたんです。

 その手袋を買って、3日後、鞄の中に入れて持ち歩いていたのですが、一緒に鞄の中に入っていたジュースが溢れるはずがなかったのに、何故か鞄の中で蓋が開いて溢れてしまっていたのです。それで手袋が濡れてしまって、使い物にならなくなってしまったのです。お気に入りだったし、絶対に実家にも持って行きたかったし、半額セールというのもあって、数日後に同じ手袋を買いに再度デパートへ行ったのです。(といってもこれで2回買ったので、半額セールの意味がないですが...) 買った後は、すぐにその場で手袋を着けて、他にもショッピングがあったので街で買物等していました。

 私の家は地下鉄の駅のすぐ目の前で、駅から歩いて1分なんです。買物から帰って駅に着いたのが夜の7時頃だったと思います。ホームを降りたら、雪がちらついていました。「今日買ったばかりの手袋はまた濡れたらいけないな」と家は目の前ですが、駅を出る時に手袋をコートのポケットに押し込みました。そして帰宅してすぐにコートをクローゼットに掛けてしまったのですが、その時にポケットの手袋は取り出さずにおきました。

 次の日、荷造りもあるし、再度手袋を見たいと思ってコートのポケットを見たら、なんと影も形もないではないですか!「えええええ~!」全く持って消えたんです。手袋が...。そんなことあるわけないでしょ。(^^;)  いくら私が霊界のことや不思議なことに気付いていると言えど、物体がこつ然と消えるってどうしても考えられません。なので、私の勘違いで、昨日の夜は鞄にいれたかも、いやいや、帰宅後にどこかに置いたのかと家中探したんです。でもどこにもないんです。泣 私は駅で確かにポケットに入れたんです。それは確固たる確信があります。雪で濡れたらダメだからとポケットにわざわざ家は目の前なのに、手から外して入れたんですよ。なのでそこまでは事実なんです。ではどこに?私は物体がこつ然と消える超常現象は信じれないので、考えられるとすれば、駅から家まで雪が降っていて傘を持ってなかった私は走って帰ったんです。すぐそこなので。なので、その時に走ったので、コートからポロって手袋が落ちたとしか考えられないんです。それならあり得ない事もないですから。すぐに外に行って見たんですが、誰かが持っていってしまったようで、見つかりませんでした。

 私は「なんで?なんでそうなるの?」と意地になって来て、再度3度目の正直で買いに行ってやる!って思っていたのです。でもちょっと頭を冷やして考えてみると、「買うな」というより、「身に着けるな」と守護霊からのメッセージと気付いたんです。過去を振り返るとそれがよ~く見えてきます。

 私はそう考えると昔から革ものにあまり縁がないことに気付いたんです。革のジャケットも一時期とても流行った時も私はなぜか持ってなくて、革製品のブランド物のバックなども私は考えると少ないし、持っていても頻繁に使うことがないんです。そこで確信したことは、身体に比重がかかる革物は霊的に良くないと言う事です。靴は大丈夫なんです。靴は靴下を履きますよね。それでカバーされるのでパワーが軽減されるからです。ではジャケットはどうして?ですが、ジャケットも靴と同じように直接身に着けないのですが、これは身体をおおう比重が大きいですよね。それが霊的にダメなんです。では手袋は、ですが、まさしくこれは絶対に使ってはダメだと言う事です。手は霊的にとても大切な場所なんです。気を発して人を癒すのも手ですよね。手は身体の中で霊的にとても大きな役割を果たしています。その手に動物を殺して剥いだ革をそれも直接あてがうとはもっての他だと言う事。

 だから守護霊が私をもっと霊的に向上させる為に、気付かせて下さったのです。革物は動物虐待と反対している人がいますが、まさにほんとに霊的にもレザーものは身に着けないこと。イコールそれは動物虐待や無駄な殺生を軽減させることにも繋がるのです。(たぶんそこを守護霊は言いたいのだと思いますが)

 この経験から私は革の手袋ははめないというより、守護霊から「はめるでない」と言われているので、ほんとなら革の手袋ってお洒落で使いたいのですが、買いません。靴は霊的に守護霊からは強くメッセージはないので、履いていますが、極力革製品は買わないようになりました。これでまた一つ学びのレッスンが終わりました。

 ちなみに、その後実家へ帰って、両方のお墓参りに行きました。特に母方の墓石の前で手を合わせた時は、感動で涙が溢れてきました。小さい時は何度も母に連れられて来た場所なのに、こんなに感情を込めてお墓参りをしたことはありませんでした。こんなに真剣に墓石を洗ったこともありませんでした。

2006年12月12日

体験4:カーテン

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